君が見る時代に惜しみない愛を
十五祭は本当に最高だった。人生だった。
関ジャニ∞と私の走馬灯みたいだった。
最高すぎたから、祭りが終わったら私はそっと関ジャニ∞とのこれまでの思い出に蓋をした。
大好きだった。だから蓋をした。
これまで感じた気持ちを一つ残らず全部全部覚えておけるように。変わってしまわぬように。
あの夏に全部置いてきた。
忘れたくなかったから、大切に宝箱にしまっておきたかった。
それはある種の逃げだったかもしれない。
辛い現実から目を背けた。ずっと。わかったふりをして。
だけど心にポッカリ空いた穴は、蓋をして忘れるフリをするにはあまりにも大きすぎた。
何度も7人のことを思い出しては静かに泣いた。それはまるで故人を想うように。
空いてしまった穴は、元々あった物でしか綺麗に埋められなどしなかった。
気付けばたくさんの時間が経った。
2年半ぶりに会った関ジャニ∞は5人だった。
私の中で関ジャニ∞が
ちゃんと、心から、5人になれた瞬間だった。
彼らは幸せそうに穏やかに笑ってて、それならもう何でもいいやって思った。
初めて生で聞く5人の歌声は強くて脆くて穏やかで温かかった。
5人になりたての頃は不安定だったユニゾンも心強いハーモニーに変わってた。3本から1本になって心細かったギターは2本になった。痛々しかったバンドの音も、力強い厚さを取り戻した。それが彼らの出した「8BEAT」の答えなんだって、心にそのリズムを刻んだ。
その裏に計り知れない涙と苦労があって、どれだけの覚悟と闘争心を持って彼らはここに立っているんだろう。そう思うと涙が溢れた。
5人はこの2年間、そして今日も、何度も何度も伝えてくれた。「支えてくれてありがとう」「泣かせてしまって不安にさせてごめんね」「信じて付いてきてくれてありがとう」「必ず僕らがここから連れ出すよ」って。
それは全部こっちのセリフだよって伝えたい。
5人が必死に立ち続けてくれたから、どんな日も泣きながら笑って 転んでは立ち上がり、無限大の愛に守られ続けてきたんだよ。
あの夏に私が置いてきた宝箱も彼らが持ってきてくれてたみたい。「忘れ物やで」って。
思い出した。これが私の愛した関ジャニ∞
ずっと信じて付いてきて本当に良かった。
強くて絶対に負けない 私のミチシルベ
逆境を笑い飛ばして 壁をぶち壊して
泥だらけの笑顔で手を差し伸べてくれる
私の大好きだった無敵の7人にも、覚悟の結晶みたいな6人にも、もう戻れはしない。
今は前より少し弱いかもしれない、敵だっているかもしれない、音だって色だって足りなくなった。でもちゃんと全部抱え込んでMy storyをこれから5人でゆっくりゆっくり彼らは歩んでいくんだ。そんな老後みたいなやさしい空気の5人の関ジャニ∞もなんだかいい。
だって私も関ジャニ∞も、今は今ですごくすごく幸せなんだよ。それだけでいい。
失ったものもそれはそれはたくさんある。
でもたった一つ、一番大切なものを守れたのだから、我々の勝ちでしょう。
何人だって関ジャニ∞は
最高で最強のmyヒーローだ